滋賀にあるラコリーナ近江八幡へKatoと2人で行ってきた。
目的はクラブハリエのバームクーヘンと緑の中でのリフレッシュ。
まるでジブリ映画の中に迷い込んだかのような場所。
あぁ、こんなところに住めたなら、今抱えている悩みや息苦しさ、
人と人とのあれやこれや物への執着
お金の価値観なんてきっとすべて吹き飛んでしまってさ
1分1秒の感覚さえもきっと180度変わってしまって、
本当にそうなったら、どんな自分がそこには住んでいるのだろう。
どんなことを思って、どんな言葉が口癖になるのだろう。
そんな妄想が駆け巡った。
車のドアを開けた瞬間、目に飛び込んできた真緑と澄んだ水色と沸き立つ雲の白。
3色しかない世界。私は何色。
中に入るなり早速カフェを見つけて甘いバームクーヘンを食べた。セットの飲み物は
Katoはコーヒー、私は紅茶だ。いつも飲み物はそうと決まっている。
「ホットでいいの?」とKatoは言った。
「うん。いいねん。」心の中では、こんなクソ暑い日にホットって暑いよな。と少し不安になっていたが、紅茶はやはりあたたかい方が好きだ。味とかではない。
紅茶を〝ホッと〟一息つきながら飲みたいのだ。これは駄洒落ではない。
こーゆーところに来ると金銭感覚がおかしくなる。
誰にあげるというのか。お土産ばっかり選んで。
一旦冷静になるため、散歩をすることにした。
むしろ、お土産ではなく、それこそが今日の目的のひとつである。
燦々と降り注ぐ紫外線を浴びながら、深呼吸をしたりスキップをしたり
小さなドアを見つけたり、そうだ、小さな岩の上に細長い蛇も見つけた。
そして怪しい雲も見つけて、確信した。あ、降る!
その瞬間、雷がビカビカと鳴り響き、大粒の雨が勢いよく上から横から降ってきた。
これが、今ニュースでよく見る線状降水帯というやつなのか?
地面に落ちた雨はピンポン玉のように腰の辺りまで跳ね返って私たちの服を濡らした。
「うわ!すご!」USJなんかにありそうなアトラクションみたい!と、
はしゃげる程に現実離れした雨だった。
急いで建物の中に避難すると、今度は冷房の効いた空気が濡れた服を氷のように冷たくした。
「ああ、さぶ。」
だけど、まぁ、5分もしないうちに雨は止んだ。
「はや。」
最近の天気は変だ。
何事もなかったかのように、燦々と紫外線は降り注いだ。
何事もなかったかのように。
冷房と濡れた服のおかげで金銭感覚が戻り、
母にだけお土産のバームクーヘンを買った。
chaco





